長野市 磯村クリニック 放射線科・内科・乳癌検診(マンモグラフィ・超音波検査)・肺がんCT検診
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乳がんは女性が罹患するがんの1位で、日本人女性の9人に1人が生涯の中で罹患すると言われています。ライフスタイルの欧米化で年々増え続ける傾向を示し、発症が40歳台で急激に増加するのが特徴です。40歳~50歳台の女性の損失は社会的にも家庭的にも重大です。乳がんは早期発見すれば、命を落とすことの少ないがんです。
自己触診は生理が終わって乳腺が柔らかくなった時期に、お風呂で石鹸を手のひらにつけて行うと効果的です。閉経後の女性は月初めなど日にちを決めて行いましょう。
※40歳未満の方は、超音波検査がおすすめです。
※40歳以上の方はマンモグラフィ + 超音波検査がおすすめです。
画像診断を用いる乳がん検診には、 マンモグラフィと超音波検査があります。
どちらが良いのとか、どちらをすればいいのといったご質問をよく受けます。
マンモグラフィと超音波検査にはそれぞれ特徴があります。
マンモグラフィは、乳房専用のX線撮影のことです。マンモグラフィの最大の特徴は、しこりとして触れないごく早期の乳がんのサインである石灰化を写し出すことができることです。
左右それぞれの乳房につき1〜2方向の撮影を行ないます。撮影は更衣から撮影終了のフィルム確認まで含めて約15分から20分程度です。マンモグラフィは乳腺の全体像を写し出すので、左右を比較して診ることができます。また、過去のマンモグラフィと比較することによって、組織の微妙な変化をとらえることができます。
近年、ライフスタイルの欧米化などにより乳房が大きい女性が増えてきました。乳房が大きいために超音波が深部まで届かない方や、閉経後で乳房の多くが脂肪に置き換わっている方などは、マンモグラフィが適しています。
マンモグラフィはX線検査なので、放射線被曝がありますが、乳房だけの部分的なもので、骨髄などへの影響はなく、白血病などの発生の危険はありません。1回の画像の撮影で受ける放射線の量は、東京からニューヨークへ飛行機で行くときに浴びる自然放射線(宇宙線)とほぼ同じ量です。マンモグラフィ撮影による危険性はほとんどないと思っていいでしょう。それより、撮影によって早期乳がんが発見できることのメリットの方がはるかに大きいのです。
マンモグラフィー検査におけるトモシンセシス(乳房トモシンセシス)は、従来の2次元撮影とは異なり、乳房を複数の角度から撮影し、3次元的に再構成する画像診断法です。これにより、乳腺濃度の高い乳房でも重なりの影響を軽減し、小さな病変や腫瘤の検出率が向上します。特に早期乳がんの発見において有用であり、再検査率の低下や不要な生検の回避にもつながります。従来法に比べ診断精度が高く、乳がん検診の質を大きく向上させる技術として注目されています。
通常のマンモグラフィではわかりにくい腫瘤、トモシンセシスでは辺縁不整な腫瘤(金平糖様の腫瘤)としてより明瞭に描出され乳癌が疑われる。超音波検査では7.6㎜径の腫瘤として認められた。
超音波検査(エコー)は、人間の耳には聞こえない音波(超音波)を発生させ、組織から反射してくる音波の様子を画像にしているものです。超音波を出す器具を直接乳房にあてて、リアルタイムに描出された画像を見ながら診断を行ないます。超音波は数ミリほどの手に触れない小さなしこりを見つけ出すことができます。マンモグラフィと違い、放射線被曝はありません。妊娠中の方や若年の方、またマンモグラフィ撮影時の乳房の圧迫の痛みに耐えられない方や乳腺組織が多く良好な撮影ができない方などには超音波検査が適しています。
マンモグラフィは、手には触れないような非常に早期の乳がんのサインである石灰化をピックアップできるため、まったく症状のない方たちを対象とする検診の方法として大変優れています。しかし、若年の方、授乳中の方、手術後の方、非常に乳腺の濃度が濃く不均一である方などの場合は、マンモグラフィだけでは、異常を写し出すことが難しい場合があります。質の良い撮影を診断が行なわれても、約10〜15%の乳がんがマンモグラフィのみでは見落としとされる恐れがあります。若年の方など乳腺組織が多いケースでは超音波検査をお勧めいたします。
自分で触れて気になるしこりがある場合、あるいは気になる症状がある場合は、検診を待たずに診療を受けてください。
また、検診で異常なしの結果が出ても、気になる症状などがある場合は必ず受診してください。一般的に乳がんの進行はそれほど早くはありませんが、中にはとても早く進行する種類のものもあります。2-3ヶ月でしこりのサイズが倍増していくものもあります。このような種類の乳がんは転移もしやすい傾向にあります。
おかしいなと思ったら、直ちに受診してください。
トモシンセシスに対応したAMULET Innovalityは,検診などに適した,撮影時間が短く低線量を優先したSTモードと,精検などに適した,画像分解能を優先し関心領域にフォーカスを合わせた観察が可能なHRモードの2つの撮影モードを搭載,用途に応じて使用できます。
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