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乳がん検診(マンモグラフィ・超音波検査)

乳がん検診を受けましょう

乳がんは女性が罹患するがんの1位で、日本人女性の15人に1人が生涯の中で罹患すると言われています。ライフスタイルの欧米化で年々増え続ける傾向を示し、発症する年齢が40歳台で最も多いのが特徴です。40歳台の女性の損失は社会的にも家庭的にも重大です。乳がんは早期発見すれば、命を落とすことの少ないがんです。

乳がんの早期発見には月に1回の自己触診と、年に1回は画像診断を用いた乳がん検診を受けましょう。

自己触診は生理が終わって乳腺が柔らかくなった時期に、お風呂で石鹸を手のひらにつけて行うと効果的です。閉経後の女性は月初めなど日にちを決めて行いましょう。

マンモグラフィ検診料金 2方向 6,000円(税抜き) 超音波検査料金 3,000円(税抜き)

※40歳未満の方は、超音波検査がおすすめです。
※40歳以上の方はマンモグラフィ + 超音波検査がおすすめです。

マンモグラフィと超音波検査

画像診断を用いる乳がん検診には、 マンモグラフィと超音波検査があります。
どちらが良いのとか、どちらをすればいいのといったご質問をよく受けます。
マンモグラフィ超音波検査にはそれぞれ特徴があります。

マンモグラフィ検査(左)と超音波検査(右)で発見された12mm径の乳がん

マンモグラフィ検査(左)と超音波検査(右)で発見された12mm径の乳がん

マンモグラフィ

マンモグラフィは、ごく初期の乳がんの小さな石灰化を描出

マンモグラフィは、乳房専用のX線撮影のことです。マンモグラフィの最大の特徴は、しこりとして触れないごく早期の乳がんのサインである石灰化を写し出すことができることです。

左右それぞれの乳房につき1〜2方向の撮影を行ないます。撮影は更衣から撮影終了のフィルム確認まで含めて約15分から20分程度です。マンモグラフィは乳腺の全体像を写し出すので、左右を比較して診ることができます。また、過去のフィルムと比較することによって、組織の微妙な変化をとらえることができます。

近年、ライフスタイルの欧米化などにより乳房が大きい女性が増えてきました。乳房が大きいために超音波が深部まで届かない方や、閉経後で乳房の多くが脂肪に置き換わっている方などは、マンモグラフィが適しています。

マンモグラフィはX線検査なので、放射線被曝がありますが、乳房だけの部分的なもので、骨髄などへの影響はなく、白血病などの発生の危険はありません。1回の画像の撮影で受ける放射線の量は、東京からニューヨークへ飛行機で行くときに浴びる自然放射線(宇宙線)とほぼ同じ量です。マンモグラフィ撮影による危険性はほとんどないと思っていいでしょう。それより、撮影によって早期乳がんが発見できることのメリットの方がはるかに大きいのです。

マンモグラフィ(左)の小さな石灰化で発見されたごく初期の乳がん(白い粒々が石灰化)、超音波検査(右)では描出されなかった

マンモグラフィ(左)の小さな石灰化で発見されたごく初期の乳がん(白い粒々が石灰化)、
超音波検査(右)では描出されなかった

超音波検査

超音波は若年の方や妊娠中の女性に

超音波検査(エコー)は、人間の耳には聞こえない音波(超音波)を発生させ、組織から反射してくる音波の様子を画像にしているものです。超音波を出す器具を直接乳房にあてて、リアルタイムに描出された画像を見ながら診断を行ないます。超音波は数ミリほどの手に触れない小さなしこりを見つけ出すことができます。マンモグラフィと違い、放射線被曝はありません。妊娠中の方や若年の方、またマンモグラフィ撮影時の乳房の圧迫の痛みに耐えられない方や乳腺組織が多く良好な撮影ができない方などには超音波検査が適しています。

若年者(40歳前後)では乳腺組織が多く、マンモグラフィでは腫瘍が見えない(左)が、超音波検査(右)で6mm径の乳がんが描出された

若年者(40歳前後)では乳腺組織が多く、マンモグラフィでは腫瘍が見えない(左)が、
超音波検査(右)では6mm径の乳がんが描出された

乳がん検診は・・・

40歳未満の方は超音波検査を、50歳以上の方はマンモグラフィ検査を、40歳台の方は両方の検査を受けることをお勧めします。

マンモグラフィは、手には触れないような非常に早期の乳がんのサインである石灰化をピックアップできるため、まったく症状のない方たちを対象とする検診の方法として大変優れています。しかし、若年の方、授乳中の方、手術後の方、非常に乳腺の濃度が濃く不均一である方などの場合は、マンモグラフィだけでは、異常を写し出すことが難しい場合があります。質の良い撮影を診断が行なわれても、約10〜15%の乳がんがマンモグラフィのみでは見落としとされる恐れがあります。若年の方など乳腺組織が多いケースでは超音波検査をお勧めいたします。

しこりなどの症状がある方は、 必ずお知らせください。

異常に気付いたら受診

自分で触れて気になるしこりがある場合、あるいは気になる症状がある場合は、検診を待たずに診療を受けてください。
また、検診で異常なしの結果が出ても、気になる症状などがある場合は必ず受診してください。一般的に乳がんの進行はそれほど早くはありませんが、中にはとても早く進行する種類のものもあります。2-3ヶ月でしこりのサイズが倍増していくものもあります。このような種類の乳がんは転移もしやすい傾向にあります。

おかしいなと思ったら、直ちに受診してください。

検査機器

デジタル超音波診断装置
EUB-7500

腹部から乳腺などの浅在組織まで、幅広くカバーするデジタル超音波装置です。エラストグラフィ機能を有しており、乳腺腫瘤等の硬さ測定が可能でより的確な診断を可能にしています。

高画質読取装置
FCR PROFECT CS

デジタルX線写真(コンピューテッドラジオロジー)装置です。解像度は50ミクロンで乳がんの小さな石灰化も描出可能です。

乳房X線撮影装置
パフォーマ

乳がん検診先進諸国の北欧で最も信頼され実績のある乳房撮影装置の1つです。

高画質出力装置
DRYPIX 7000

より微細な構造も映し出すフィルム出力装置です。

初めて受診される方へ

磯村クリニック

磯村クリニック
診療科目
放射線科・内科、乳がん検診、
肺がんCT検診
所在地
〒380-0833
長野市鶴賀権堂町2215-3
(大通りエムティービル1F) TEL 026-234-8282 FAX 026-234-8383
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